リサイクル処理機選定の前に

わたしたちがお伝えしたい6つのこと


これから本格的にリサイクルの設備を導入するけれども、処理機の選定をどうしよう?
プラスチックリサイクル処理機を買い換えるけれども、いまのままでいいのだろうか?
現在、買取をしてもらっているけれども、今の業者で大丈夫なのだろうか?

そんな、お悩みありませんか?

(1)リサイクル処理機選定だけでも悩ましい!

この10年、プラスチックリサイクル業界は、原油価格の高騰、海外の巨大リサイクルマーケットの出現、リサイクル技術の発展、各種リサイクル法整備などにより、大きく変化しました。
2015年には、国内で発生するマテリアルリサイクル可能なプラスチック200万トンのうち、8割以上が海外輸出される時代となりました。

そのような状況下で、プラスチックリサイクル処理機も様々なモデルや海外製の安価なモデルも出現し、リサイクル処理機の選定は幅広くなったので、専門誌やインターネットから情報を取らなければいけなくなったのかもしれません。

ただ、プラスチックリサイクルの基本や処理方法は昔から大きくは変わっておりません。ビジネスを安定的に続けて行くためには、「いかに継続的に付加価値を保つか?」つまり、必要十分な処理設備で、継続的に付加価値のあるリサイクル原料を作り出すことが、最大の目的になるのではないでしょうか?

たとえば、プラスチックリサイクルビレッジメンバーの株式会社パナ・ケミカルが展開する「発泡スチロールリサイクルシステム」がいい事例ですが、この40年間で、リサイクル処理機の発達やリサイクルされる最終製品は大きく「様変わり」しましたが、国内でペレットという最終製品にはせずに、再生ブロックの形で海外輸出し海外の提携工場でペレットにするという基本的な処理方法は全く変わっていません。

このシステムでは、ペレタイザーや押出機のような比較的高価なリサイクル処理機を使わないので、初期コストを抑えて、効率的で永続的なリサイクルができる仕組みになっています。

(2)リサイクル処理機のアイデアが続々生まれてきています!

リサイクルビレッジに参加する企業は皆、業界の老舗であり、トップランナーであるとともに、常に前進するチャレンジャーでもあります、リサイクルビレッジの企業間では、リサイクル処理機や処理方法のアイデアが続々生まれてきています。

日本シーム株式会社が開発した洗浄機能付きブロアー「でんでん」、簡易型水処理機「水澄まし」などの製品群は、今後、廃プラにも品質が求められる時代になる中で、破砕洗浄によってプラスチックの付加価値を上げることを目指しています。株式会社山本製作所のハイメルターRE-E502Xは、すでに完成度の高い発泡スチロールリサイクル処理機であったRE-E502を魚市場などの塩害対策などに対応するためにステンレスや内部構造などをさらに強化した商品です。株式会社名濃の簡易造粒機パックエースシリーズは、今までありそうでなかった、ポリエチレンやポリプロピレンを簡易的に粒状にしてしまう画期的な商品です。サンモア株式会社の縦型圧縮梱包機SX-V8055は、コストパフォーマンスと品質のバランスを考え、部品製造は海外で行うことで低価格を実現した商品です。

(3)プラスチックリサイクルの基本は「現場で分別!、現場で減容!」

分別する
ご存知のようにプラスチックは種類によって物性が異なります。
汎用的なプラスチックでも10種類、その他も合わせると100種類以上の素材があり、複合素材も含めるとカウントできないくらいです。それら種類のちがう樹脂を混ぜ合わせて成型すると、耐久性や品質に大きな問題が生じます。
リサイクルを行うには同じ種類、色などの樹脂ごとに分別しておくことがとても重要なことになります。

減容する
廃プラスチックの再生コストのなかで、運送コストは非常に大きな割合を占めるコストとなります。
海外リサイクルというと、人件費が安いので輸送費も安いと思われかもしれません。ところが案外、輸送費は割高なのが実情です。廃プラスチックを、いかにどれだけ減容化するかは、国内の運送コストのみならず、船や中国内陸での輸送コストの削減にもつながり、廃プラスチックの商品としての価値にはねかえってくるのです。

(4)リサイクル処理の基本は3つ+1つ!

粉砕する=粉砕機
きれいに重ねられるものは別ですが、成型品、成型ミス、デッドストック、製品ペットボトルなど一般的に成形品はかさばるので粉砕が必要です。
 
圧縮する=圧縮梱包機
シート、PPバンド、フィルム、緩衝材など、これらの圧縮は強力なものをおすすめします。あまり圧縮が弱いと荷物の比重が軽くなり輸送効率が大幅に落ちます。
 
減容する=熱減容機
発泡スチロール、PSP容器、エアーキャップなどについては、熱で減容するタイプが最も普及しています。これらの機器により廃プラスチックはより小さく、重くなります。

品質を上げる=洗浄破砕機、脱水機、比重分離機、ペットボトルラベル剥離機
プラスチックリサイクル処理は、今までは大きく3つ(粉砕、圧縮、減容)と言われてきましたが、その3つの処理に加えて最近は、「品質を上げるための処理」が大きくクローズアップされるようになってきました。汚れを洗浄する、異物を分離する、造粒(ペレット)化するなどの処理は、「品質を上げる」処理として、リサイクル処理の基本一つとして扱われるようになりました。

プラスチックリサイクルが過熱気味の時には、この「品質を上げる」ということはあまり注目されませんでしたが、マーケットが成熟したこれからは、出来上がったリサイクル原料の付加価値を上げていかないと、国内リサイクルはもちろん、海外リサイクルでも販売できなくなる時代がそこまで来ているからです。
(5)身の丈にあったリサイクル処理機選定とは!?
それでは、以上の基本を踏まえた上で、ではどうしたらプラスチック処理機の選定がうまくいくのでしょうか?
性能やコストが高いから「よい処理機」というわけではありません、一番重要なのは「処理されたプラスチックが安定的に販売できること」であり「過剰設備でないこと」ことです。
過剰設備はかえって、初期コストを高めてしまい継続的なリサイクルシステムの「足かせ」になりますし、時代の変化にも弱いのです。
時代のニーズ、時代の要求に合わせながら、身の丈にあったリサイクル処理機を選択することが、変化の激しい現代の処理機選びということになります。

(6)しっかりした情報と知見をもった専門家と!


例えば、PETボトルリサイクルに関しては時代の変遷と共に求められるリサイクル処理機が少しずつ変わってきています。


以前は、国内でのリサイクルを目的とした品質の高いものを狙った設備がもてはやされましたし、10年前程度前からの海外のPETボトルリサイクル需要が旺盛になってからは、簡易的な破砕機が中心になりました。現場ではバーゼル法の目をかいくぐり、破砕しただけの状態で中国に輸出する業者が後を絶ちませんでした。現在は、バーゼル法はもちろん、中国や海外の輸入規制も厳格になったために、洗浄せざるを得ないケースも多く、輸出においても品質の高いものを狙うような傾向にもなっています。


今後は、米国シェール革命や中東や中国での化学工場の乱立と世界の原油化学工業の状況も大きく変化します。


将来、プラスチック価格はどうなるのか?リサイクルの技術はどうなるのか?中国の規制はどうなるのか?などを知っておく必要がありますし、そうした総合的な濃い情報をリサイクル専門商社やトップメーカーから取り入れながら事業を計画することを強くお勧めいたします。


また、処理した廃プラスチックの販売先、つまり有価買取業者の選定も重要な要素になります。


今後も市況は大きな変化を繰り返します。当時ご担当だったかたは、思い出してください、リーマンショックの際に、ほとんどの有価買取業者が引取をストップしたことを。東日本大震災の際、福島第一原子力発電所の事故の後に、急に買取をやめると言い出した業者がいたことを。そして、いまだに市況が悪くなるたびに価格を大幅に下げたり、引き取りを遅らせたりする業者など、市況が良い時だけ有価買取をする業者も多いのです。


たんにコスト面だけで処理機納入を決めたり、安易に実績のない有価買取業者に売却することは、お客様のリサイクル事業存続を難しく可能性があります。


私たちがお勧めしたいのは、しっかりした情報と知見をもった専門家をそばに置きながらリサイクル事業を推し進めていくことです。


私たち「プラスチックリサイクルビレッジ」は、常にそっとお客様に寄り添う頼れるコンシェルジュでありたいと考えております。



プラスチックリサイクルビレッジ実行委員会